修学旅行最終日。生徒、教員の疲労もピークを迎えていますが、 心配していた体調不良者もなく、全員揃って朝食をいただきました。 天気も快晴。初志貫徹、これもひとえに団長の日頃の行いのおかげ 以外の何物でもないと感じながら最後の日を迎えました。2日間 お世話になったホテルの方に代表者が御礼の挨拶をし、ホテルを後 にしました。
まず向かった先は鹿苑寺金閣。8:55頃に到着し、駐車場へ向かうと 団体客は本校のみ。ほぼ貸し切り状態で見学することができました。開門と 同時に入場し、金閣寺が見えるスポットへと移動すると、そこには雪を まとった金閣寺が現れました。パンフレットに掲載されているような屋根を すべて覆いつくす雪景色ではありませんでしたが、それでも雪がかかった 金閣寺は珍しいということで、ここでも普段は見られない貴重なものを拝見 することができました。
金閣見学終了後は、世界遺産である二条城を見学しました。バス毎に 記念写真を撮影したあと、ガイドさんの案内に従って、城内を見学しま した。二の丸御殿は大政奉還が行われた場所で、国宝にも指定されて いますが、歴史を目の当たりにして、時代や文化を肌で感じることが できました。
以上で修学旅行の全行程が終了となりましたが、ここからが最大の山場 である帰路へ向かうという重要な行程が残されています。「行きはよいよい 帰りは恐い」すでに疲労困憊な体に、昨日までに購入したお土産の山がボディ ブローのように生徒の体力を奪っています。京都から古川まで新幹線を乗り 継いで帰還するわけですが、その間、キャリーバッグとお土産を抱えての階段、新幹線の乗降が控えています。 まずは東京へ向かうため、京都駅へ。ここで、関西在住の生徒とお別れです。 まずはゆっくり休んでください。お疲れさまでした。
新幹線へ乗り込み東京へ。東京駅に到着すると、関東在住 の生徒3人とはここでお別れとなります。別れ難いのか、 新幹線が出発する時間まで残ってお見送りをしてくれる生徒 もおりました。
最後の力を振り絞り、全員が無事古川行きの新幹線に 乗車することができました。さすがに疲労が隠せないようで、 半目を開けて寝ている生徒や青白さを通り越して銀色の顔色 をした生徒もおりました。
予定通り古川駅に到着し、駅構内で解団式をして、これにて無事に 修学旅行の全行程が終了しました。この修学旅行を振り返ると、 4日間とも雨雲、雪雲が恐れをなして、逃げていくように、天候 に恵まれ、この日、この時間でなければ奇跡的な偶然にも恵まれた 最高の旅行でした。 これも団長の日頃の行いのおかげと思っていましたが、冷静に なって考えてみると、果たして本当にそうなのかという疑問が 湧いてきました。 思い起こせば、この3年生は、新型コロナウイルスの影響を 大いに受けた学年でした。緊急事態宣言の発出により、生徒のみ の入学式、2カ月遅れの高校生活スタート。入学後も、学校行事、 大会の中止。日常生活においても、人との接触や会話がまるで悪 のような、そんな高校生活でした。こうした状況の中でも、生徒 たちは健気にルールを守りながらも、創意工夫を重ねながらどう したら充実した高校生活を送れるかを必死に模索してきました。 こう考えてみると、この修学旅行は、これまで頑張ってきた3年生 への贈り物だったのではないでしょうか。これはやはり私のおかげ などではなく、生徒のおかげであり、こうした厳しい状況下でも、 快く修学旅行へ送り出してくれた保護者の方々のおかげだと思います。 明日からは冬休みです。まずはゆっくり休んでいただき、思い出話に 花を咲かせてほしいと思います。 拙い文章で、見にくいホームページとなってしまいましたが、 思い出話の一助になれば幸いです。短い時間でしたが、皆さんの おかげで楽しい時間を過ごさせていただきました。生徒の皆さん、 保護者の皆様本当にありがとうございました。